golem 2014 S/S 展示会レポート
日時: 10月22日(火)~10月27日(日)
会場: CLARICA & STRAMA
今季のコレクションも、従来通り、レディース・メンズ共にグレー等の無彩色を基調としたアイテムが主であったが、今季はゴレムとしては初めてとなるプリント柄のアイテムやTシャツラインをスタートしたとのこと。
個々のアイテムとしては、レディースでは、つまみやねじれを施し薄手の素材でドレープを生じさせるように工夫されたアイテム、過去のシーズンで用いた羊皮紙のプリントを襟ぐり等にアクセントとして施したアイテム等が発表され、メンズでは、柿渋を塗り込むことで独特のダメージ感とムラ感が生じるように施された素材を用いたジャケット等が発表されており、ゴレム特有の素材感とドレープ感が印象的なアイテムはコレクションの軸として残されていた。さらに、今季はそれに加え、既存の画像を鏡でゆがませたようにコラージュしたものや1860年代にオーストラリアで発見された未解読暗号等をモチーフにしたプリント柄のアイテムや、同様のプリントが施されたTシャツラインが新しい試みとして発表されていた。
パターンやドレープ面でのテクニックを駆使して相変わらず高い完成度のコレクションを維持しつつ、プリントやTシャツライン等の新たな試みを発表した今季のゴレムは、重厚感と軽快感という異なる力感のイメージが同時に展開されるという、ブランドとして新たなステージに上がったことを印象付けたコレクションであったと感じた。
golem 2014 SS
ブランド情報
ゴレム(golem)