ファショコン通信

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archi 2010-2011 A/W 展示会レポート

日時: 5月26日(水)~5月29日(土)
会場: CHUM APARTMENT
今季はモロッコに足を運びインスパイアされたコレクションを発表。空が朱から黒へ変わるとき、オレンジの色の街並みが月明かりに包まれる。草花の香りとともに砂交じりの風が頬をうつ。静まり返る静寂の地が放つ軌跡。月が照らし出す大地のエネルギー。両極が生み出す融合を洋服に落とし込んだのだそうだ。
1枚目はモロッコのヴィンテージ生地をイメージして作られたかすり柄プリント。テキスタイルもオリジナルである。
また、2枚目はモロッコでよく見るバラをイメージして作られたオリジナルテキスタイル。素材にはシルクを使っており、色味にパープルや深いグリーンを使ったことで一段と上品に仕上がっている。
3枚目はアフリカの文化も流れてきているモロッコのイメージをオリジナルのジャカードで表現している。
4枚目はアイルランドのニットメーカーknoll社の糸を使ったカーディガン。色使いのうまさが感じられる。
5枚目はイタリアのマウンテンブーツで有名な老舗DIEMMEをarchiらしくレディース仕様にデザインした靴。パンチ柄のウイングチップがポイントである。
6枚目はタイダイ染めのサルエルパンツ。ポケットに細かい刺繍がぎっしり埋められ、モロッコの雰囲気を感じさせるアイテムであった。
重くなりがちな秋冬のアイテムの中で、色をうまく使ってモロッコらしさを出しており、今季も使いやすいアイテムの多いシーズンであると感じた。(文責: やこ。
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